2008年09月23日

登り窯について

登り窯(のぼりがま)とは、陶器茶碗やぐい呑みなど

陶磁器等の焼き物を大量に焼成するために、

炉内を各間(各部屋)に仕切りを作り、

山の斜面などの高低差のある地形を利用して、

窯の中の炎が斜面の高い方へ沿って対流することを利用して、

炉内の各陶芸作品を焼成時に一定の高温に保てるよう

工夫された窯の形態のことをいいます。


陶磁器等の焼き物の表面に釉薬(ゆうやく)を使用する場合は、

比較的に均一な作品ができあがるという点で、

このような登り窯が優れていると言われています。

登り窯



登り窯の各間には、火加減を見る火吹穴、

両側に色を見る見込み穴が開いており、

そこから薬の溶け具合や火加減を調整することができます。

そして登り窯の正面には、薪(まき)を投げ入れる

焚き口(たきぐち)があります。


 
陶器茶碗やぐい呑みなどの陶芸作品を焼き上げるときの

温度は、窯元によっても異なりますが、

1000〜1500℃にも成ると言われ、

約60時間程度の焼成時間がかかります。



陶芸作品の焼成の温度管理は、陶芸職人の勘によって行われ、

それにはかなりの熟練を要するものと言われています。

この焼成作業は、一番下の大口と各焼成室に設けられた

小口からの投薪を使い分け、焼成段階に分けて微妙に

温度調整を施していきます。

この作業は丸2昼夜続くことになり、登り窯による焼成の

難しさ、大変さを物語っています。



焼成が終わった後の窯出し作業では、

「焚いた時間と同じだけ時間をかけて冷ます」などと

いわれるように慎重が期され、特に大皿や大壺のような

大型の陶芸作品などは、窯出しによる急速な冷却により

割れることもあるので十分な注意が必要です。


焼き上げた陶器茶碗やぐい呑みなどの陶芸作品を取り出す

この瞬間が、陶芸作家にとっては、最大の楽しみであり

陶芸の醍醐味を感じる瞬間と言えるかも知れません。



ただ最近では、登り窯の焼成には熟練した技術が必要であり、

焼成するための費用も高く、多大な労力もかかるため、

登り窯を使用しない窯元が増えてきているようです。

登り窯よりも手軽なガス窯・電気窯・灯油窯等が一般的に

使用されています。




ちょっと不思議なぐい呑みを見つけました。

→【記事】赤い陶器のぐい呑みは、お祝いの酒器にいいな




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2008年06月24日

穴窯について

ぐい呑みなどの陶芸作品を焼成する窯にも

種類はいろいろです。


穴窯というのは、

5世紀ごろに朝鮮半島から日本へ伝えられた

世界の陶芸史の中でも比較的原始的な窯の形式で、

山の斜面にあわせて窯になるように土を堀り、

窯のフタになるよう天井をかぶせた状態の古い様式の

窯のことをいいます。


穴窯で焼成した陶芸作品の特徴は、窯変(ようへん)、

火色、こげ、などが出ることがあり、変化に富んだ

おもしろい作品ができたりします。


穴窯の窯焚きは、人と蒔きの力だけで行われ、

火力を強くするために、3日程焼き続けると

窯の中の温度は、1200度をゆうに超えるほどとなり、

窯の中でその薪の灰が溶けて、陶芸作品に様々な景色を

からめとります。


まさに、世界にたった一つの陶芸作品ができあがります。




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